いくちゃんとチルチルの魔法

 
 

育子に
「チルチルミチル」
という言葉を教えたら、ネコ=マタタビ同盟を結んだかのように気に入ってしまう。

ちるちるみちる!
チルチル、ミチール!

と得意技のように唱え続ける。徹底した魔法使いっぷりである。

そんな魔女子さん、ちるちる・・・と何十回めかの火の玉を放とうとした瞬間、


ごいんっ


・・・テーブルの角に頭をぶつけ、出血。ひいい!

大事にはいたらず。
しかし彼女が13歳で魔女の修行に出るときには、思い出話として語られるだろう。