いくちゃんと邪な私の命


 
育子とお隣のソイ(豆)ちゃんと、今日はピクニック・ランチ。 
 

奇跡的に日陰には、涼しい時間帯があった(みんな口を揃えて今日は暑かったというけれど、たしかに、その時間は私たちに訪れた)。

 
ソイちゃんが雨曇りの群馬にキャンプに行ったので、 
道具を乾かしがてらパンなどをほうばります。 

 
風が涼しいとはいえ天気はからっとして晴れ、そんな中公園ではお昼休みの会社員たちがサッカーなどを楽しんでいます。
仲良しね、いいね。 
 
 
いちばんおどろいたのは、ご老人4人組。
 
 
 
広々した公園に杭を打ち込み、なんとゲートボールを始めるじゃないか。 
そして、なんかそのフィールドが通常のそれよりやたら広いのだ。
そんなイクサバで、老集団はボールをかっ飛ばす。 
マツヤマくんのイーグルショットのように。 
往年のオー・ナガシマのように。
熱中症とか大丈夫なのかな・・・


 
連日の暑さですでに滅びかかっている私など、見習わなくては。 
スポーツをしよう、スポーツを。 
と、同じく冷房貴族のソイちゃんを誘う。 
今日はムリ。そのうち・・・あ、涼しくなってから・・・・ 


育子はモンシロチョウを追いかけて、日陰を旅立っていった。 
 
老人。
育子。
私は、区別している。 
 
はじまりはじめる命、
終わりがちかづく命。
 
 
区別をしているのは邪まな私の心で、命をカテゴライズする傲慢さを、やはり私も持っているのだろう。 
 
命には滅びも再生も、維持も変化も訪れる。 
やってくるのだ。
毎日が、それこそ毎日、平等に。