いくちゃんと夏のつごもり
夏休みの最後を締めくくりますは、、
ばあ!べー。きゅう!
でございますよ。この夏、二回目ですね。
「ばあ!べー。きゅっ。うー、・・・ばあ!」
上記の擬音で朝からごきげんの育子姫。
晴れてよかったね。
こんな日には、音楽もかけなくてはね。
育子の好きな「まいすてーす」も、「さまーおぶらぶ」も、かけるよ。
「レモンのお歌さま、いくちゃんがかけるからー!
お肉やけてる前に、じゅんばんねー?いくちゃんの。
♪そーやって、きーみがー、わらーうから♪」
長い菜箸を軽快なタクトに変えて、今日もイベント奉行の育子はおおいそがし。
すてきな版画家・ふくちゃんが持ってきてくれた木村園・抹茶のシャーベット、うまし!
しゃりしゃりと笑いながら、みんなは懐かしい昔話。本当に、よく集まったねぇ。
やがて夜が馴染みの顔ぶれに影を落としていく。
焚き火の灯かりが背中のほうから近づいてきて、ゆらゆらと皆を照らしている。
ひるがえる炎は笑顔のよう。
(しかし火を見つめると、何故か不思議とぼぉーっとなるのは、どうしてだろう。
ひょっとしたら、
こっそり炎にまぎれてやってきたサヨウナラが、
季節から夏の子どもたちをさらってしまうのかもしれない)
なかなかひょっとしないのが、人生だけれども。
夏の最後の日だものね。
やっぱりハイロウズの「ボート」もかけるよ。
♪そうか はちがつには
さいごの 夜が
あと ひとつだけ
夜がある
夏がのこした
さいごの 夜が
あと ひとつだけ
夜がある
「♪まんいんでーす!
ボートはまんいんです?
ボートはまんいんでーす!
あーあ。あぁぁーあ〜っ。」
お歌さまと大あくびと、一緒にしめくくる夏の、最後の夜。
来年の夏もこの子が健やかでありますよう。